恵慶法師(えぎょうほうし)

(上)
八重葎 しげれる宿の さびしきに
(下)
人こそ見えね 秋は来にけり
▼音声
読み
やえむぐら しげれるやどの さびしきに
ひとこそみえね あきはきにけり
現代語訳
幾重にも重なったつる草が囲む家に訪れる人はいないが、秋だけは相変わらずやってくる。
解釈
秋が来るという歌
作者とプロフィール
名前:恵慶法師(えぎょうほうし)
性別:男性
生没年:不詳
兵庫の国分寺講師を務めた人物ですが、俗姓や系譜、生没年など詳しいことは不明の人物です。
幅広い貴族達との付き合いがあったようです。
雑学・豆知識
八重むぐらとは、つる科の雑草の総称です。
この歌は秋の歌ですが、本来、八重むぐらは夏の季語として使用されることが多いです。
「河原院」という豪華で有名な屋敷が、荒れ果てた姿を見て哀れに思い、詠んだ歌です。
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(上)
白露に 風の吹きしく 秋の野は
(下)
つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
読み しらつゆに かぜのふきしく あきののは つらぬきとめぬ たまぞちりける 現代語訳 白露が溜まっている秋の野に、風が吹くと、露がぱらぱらと零れ落ちていく。 その姿はまるで、水晶の球が零れ落ちているようだ。 解釈 露珠の美しさを詠った秋の歌 作者とプロフィール 名前:文屋朝康(ふんやのあさやす) 性別:男性 生没年:不詳 文屋康秀の子。 902……
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