ホーム > 41番~50番, は行の作者 > 藤原義孝(ふじわらのよしたか)


藤原義孝(ふじわらのよしたか)

藤原義孝(ふじわらのよしたか)の画像

小倉百人一首 050番

(上)
君がため 惜しからざりし 命さえ

(下)
長くもがなと 思いけるかな

▼音声

読み
きみがため おしからざりし いのちさえ
ながくもがなと おもいけるかな


現代語訳

貴方の為ならば惜しくもないと考えていたこの命だけれども、貴方との恋が成就すると、長生きしてこの恋を永遠に続けたいと思うよ。

解釈

後朝の歌


作者とプロフィール

名前:藤原義孝(ふじわらのよしたか)
性別:男性
生没年:954~974年
藤原伊尹の子で、能書家として有名な、藤原行成の父です。
ハンサムで誠実な性格で、兄の挙賢と義孝兄弟は「花を折り給ひしきんだち君達」と評されるほどでした。
しかし、実際のところ兄弟仲はあまりよくなかったようです。

雑学・豆知識

歌の中では長生きしたいと詠っていますが、作者本人は21歳の若さで天然痘により亡くなっています。
また、兄の挙賢も同じ日に天然痘で亡くなりました。


Amazon、楽天で百人一首商品をチェック

amazonで見る 楽天で見る

 

百人一首ピックアップ

中納言朝忠(ちゅうなごんあさただ)

(上)
逢うことの 絶えてしなくは なかなかに

(下)
人をも身をも 恨みざらまし

元良親王(もとよししんのう)

(上)
わびぬれば 今はたおなじ 難波なる

(下)
みをつくしても 逢はむとぞ思ふ

春道列樹(はるみちのつらき)

(上)
山川に 風のかけたる しがらみは

(下)
流れもあへぬ 紅葉なりけり

文屋康秀(ふんやのやすひで)

(上)
吹くからに 秋の草木の しをるれば

(下)
むべ山風を 嵐といふらむ

清原深養父(きよはらのふかやぶ)

(上)
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを

(下)
雲のいずこに 月やどるらむ

寂連法師(じゃくれんほうし)

(上)
村雨の 露もまだひぬ まきの葉に

(下)
霧たちのぼる 秋の夕暮れ