権中納言定頼(ごんちゅうなごんさだより)

(上)
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに
(下)
あらはれわたる 瀬々の網代木
▼音声
読み
あさぼらけ うじのかわぎり たえだえに
あらわれわたる せぜのあじろぎ
現代語訳
明け方に、宇治川に掛かっていた霧が次第に薄らんで、あちこちの霧の隙間から、川の浅い所にある網代木が見えるようになってきたよ。
解釈
霧と川のコントラストと、網代木を詠んだ歌
作者とプロフィール
名前:権中納言定頼(ごんちゅうなごんさだより)
性別:男性
生没年:995~1045年
藤原公任の子で、名前は藤原定頼といいます。
能筆家であり、空で経文が読めたほどの名手であったといわれています。
雑学・豆知識
宇治に行った際に詠んだと言われる歌です。
歌中の網代木とは「あじろぎ」と読み、川瀬に網を絡ませた杭をたて、小魚や鮎を取る仕掛けの事です。
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(上)
嘆けとて 月やは物を 思はする
(下)
かこち顔なる わが涙かな
読み なげけとて つきやはものを おもわする かこちがおなる わがなみだかな 現代語訳 嘆けといって月が私に物思いをさせている訳ではありませんが、月の為のようにうらめしい顔で出る私の涙。 解釈 思い悩み、月を見るだけでも涙がこぼれてしまう心境を詠った歌 作者とプロフィール 名前:西行法師(さいぎょうほうし) 性別:男性 生没年:1118~1190年 ……
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